ドル安が止まりません。
世間では円高、円高と言われていますが、正確に言うとドル安です。ドルに人気が無いのです。
これはアメリカ経済の先行き不透明感や輸出を奨励するオバマ政権の政策といった一時的なものでは無く、アメリカ経済とドルの世界的地位の低下を表しているように思います。
最近では2国間の商取引を米ドル以外で行う企業が増えてきました。
また諸外国の政府や投資家は資産を米ドルから他の通貨や金などの資源に移し替えています。
このITの時代にあって、アメリカにはアップルやマイクロソフト、インテルやオラクルといった巨大なIT企業がありますが、その経営や技術開発はインド人を始めとする多くの外国人によって支えられています。
私たちは今、世界経済の中心が北米から中国やインドを中心とするアジアへ移行する時代の真っ只中にいるのかも知れません。
思い出すのはスワミ・ヴィヴェーカーナンダが深い瞑想の中で見た近未来のインドのヴィジョンです。スワミジはこれまで世界が経験した事の無いような繁栄を遂げたインドを見ました。
批判家は彼が強烈な愛国主義者だった事を指摘して、妄想に過ぎないと笑うかも知れません。
しかし、アメリカや日本の若者とは比較にならないほど勉強熱心で向上心に燃えるインドの若者をたくさん見て来た私には、インド経済が中国と並んで世界を牽引する日はそう遠くはないように思えてなりません。
最近のコメント