取調べの可視化を：密室の取調べ体験談

今日の新聞に足利事件で無期懲役が確定、その後釈放された菅家利和さんの記事が載っていた。

拘置中に警察官から「ばか面してるな」と言われ、大変悔しい思いをしたという。ちなみに私も警察官から「ばっかじゃないの」と罵られた事がある。相手が警察じゃなかったら取っ組み合いの喧嘩になっていた。

実際に取調べを受けて、この国の取調室には人権はあってないようなものに思う。

宅配のバイトをしていてマンションから出てきたところを、私服の警察に職務質問された。身なりも服装もちゃんとしていたつもりだったが、署に来てくれとの事。

私の取調べに当たった警察官は開口一番、

「協力しないなら、こちらもそれなりの対応を取るから」との事。

「そんなに脅さなくても、協力しますよ」

と、言いたかったが、我慢。取調官の機嫌を損ねたら早く帰れそうにない。

取調べは楽だった。向こうがそれなりのストーリーを創って進めてくれるから。

「なんだ、検挙数を上げたいだけか」

と思ったけど、口には出来ない。

「そういえば、ドラマではよく出前が出てきたな〜」

たわいもない夢想をしながら、取調べの人に相づちをうっていた。

ビデオが回っていたら、私の取調べも大分違っていたと思う。