お金は神様。そんな事を言うとスピリチュアルな生活を送っている人からはひんしゅくを買いそうです。私も以前はお金やお金儲けは卑しくて汚い物と思っていましたが、最近ではお金やお金儲けそれ自体は善くも悪くもない中性なものだと考えるようになりました。
お金やお金を稼ぐ事へのマイナスイメージ。少なからぬ人が詐欺や横領など不正な手段でお金を得ている事、また多くの人がお金を稼ぐ事だけに没頭してしまっている事などからいつのまにかネガティブなイメージが自分の中で作られていったのではと思います。
でも今こうやって私がインドのヨーガセンターでヨーガの勉強をする為にはお金が必要でした。私が正当な手段で得て、自分を少しでも高めたいとの思いから行っている事、その為に使ったお金を汚いものとは思いません。
スワミ・ヴィヴェーカナンダがアメリカに行った目的は、ヴェーダンタやグルであるシュリ・ラーマクリシュナの教えを西洋に伝える事と同時にインドの貧しい人々、虐げられている人々を救う為の資金を稼ぐ事でした。実際にシカゴの世界宗教会議で一躍有名になった彼は、たくさんのお金を講演により得て、インドに送金していましたが、そんな彼の行為や、人助けのために使われたお金は決して汚いものではないと思います。
よく使われる例えで、刃物が犯罪者により凶器として使われる事もあれば、医者によって手術にも使われる。一方では人を傷つけ、一方では人の命を救う。でも刃物自体が良いもの悪い物というわけではありません。お金も刃物と全く同じではないでしょうか?
スピリチュアルライフに目覚めて約15年、その間私の経済状況は決して華々しいものではありませんでしたが、その理由の1つには「お金やお金儲けは卑しいもの、スピリチュアルな生活を送る自分にはふさわしくないもの」との思いがあったのではと思います。
好きなときに世界中を自由に行き来でき、住んでる家には、スピリチュアルなイベントを催す事ができるホールや瞑想室、菜園、誰にも邪魔されずに物思いにふけながら散策できる自分だけの森。それでいて全く執着が無い、そんな生活が今の理想です。
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